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コスモウォーリアー零

 

ストーリー


第1話 「大いなる旅発ち」
30世紀末、地球人の総機械化による完全占領をもくろむ太陽系外銀河総督の侵略に、人類は講和条約という名の元、機械化人との共存を受け入れてざるを得ないでいた。機械化人による支配に甘んずるのではなく、人類の新たなる明日を宇宙の海に求めて地球を旅立つ者・ハーロックような存在は、太陽系外銀河総督にとって煩わしく思われた。
総督は一計を図り、地球連邦にハーロック討伐を迫り、白羽の矢が立ったのが地球軍独立艦隊司令官ウォーリアス・ゼロである。ゼロは討伐を引き受ける替わりに、かつて地球連邦の最終兵器と言われたが、決戦には間に合わずに涙を飲んだセントエルモ砲が配備された戦艦火龍を要望する。
しかし、反乱を危惧した総督たちの意向で乗組員は人間と機械化人の混成されてしまう。不安を抱えたまま、ゼロは宇宙に旅立つが…。
第2話 「マリーナの波紋」
宇宙へ旅立った戦艦火龍であったが、艦内ではやはり生身の人間と機械化人との間に互いに不信感を抱いたままの航海を強いられていた。
そんな火龍に、エリートコースを外れてまで自ら志願して搭乗した副長マリーナがゼロは気になって仕方がない。ただでさえ習慣の違いで揉める艦内で、規律厳守を徹底しようとするマリーナは火に油を注ぐことになる。
機械化人を支配下に置こうとする一部の人間の代表である班長の態度がついには機械化人の反乱を招いてしまう。
一時はゼロの説得を受け入れかけた機械化人たちであったが、それを快く思わない班長の発砲を機にまた緊張が走る艦内。ゼロは艦長としてみんなに自分の信念を呼びかけるが…。
第3話 「火龍の炎」
艦内の対立に目もくれず、厳しい訓練を課すマリーナ。
艦内には不平不満の声が高まる。
そんな中、正体不明の戦艦に襲われている宇宙ステーションからSOS信号が入る。
「もしやハーロックでは?」と駆けつけるゼロであるが、そこには地球革命軍を名乗るハンター将軍が。ゼロは気を取り直して投降勧告するが、「機械化人が地球に何をしたのかもう忘れたのか?」と、地球を機械化人から解放するために戦っているのだと主張するハンターにひるむゼロ。降伏を呼びかけるゼロを無視して、ハンターの攻撃はやまない。激しい攻撃にパニックに陥った航海長メドックの暴走で、セントエルモ砲の発射システムが起動してしまう。
プログラムの未チェックを危惧していた海原の悪い予感通り、セントエルモ砲は艦橋からもコントロールが出来ない。その間にもエネルギー充填が進み、このままでは暴発も起こり得る状態に追い込まれ、判断を迫られるゼロであるが…。
第4話 「戦士グレネーダーの魂」
セントエルモ砲の暴走で電気系統の修理を余儀なくされた火龍はかつて機械化人との戦いの最前線基地だった惑星エルアラメインに修理に向かう。基地の将校から、一人で反抗している傭兵グレネーダーの情報を聞いたゼロは、ハーロック討伐の仲間に入れるべく一人で説得に向かう。銃撃にひるむことなく進むゼロに敬意を表しつつも誘いを断るグレネーダー。彼は今は亡き雇い主から、息子ルートたちが成長するまで見守って欲しいとの約束を果たすべく一人で体を張っていたのである。
グレネーダーの本意がわからないルートは彼のいない隙に、基地の機械化人将校に自分たちの安全の保証と引き替えに投降を申し出て、隠れ家の場所を教えてしまう。
しかし、最初から約束を守る気のない機械化人たちに爆撃機でグレネーダーの隠れ家を襲われ、泣き叫ぶ子供らの元に駆けつけるグレネーダー。だが形勢は不利。もはやこれまでかと覚悟するグレネーダー。そこにゼロが危険をかえりみず救援に駆けつけて…。
 
 
第5話 「トチロー・不滅のサムライ」 
火龍はグレネーダーの話を元に、惑星ヘビーメルダーにある町ガンフロンティアを目指していた。そこにいるハーロックの懸賞金を狙っているシルビアーナという賞金稼ぎから情報を得るためにである。ゼロは偵察隊として案内役のグレネーダー以外には志願した石倉と雷、そして敢えて機械化人航海長アクセルーダーを指名して人間と機械化人クルーの仲を取り持とうとするが、そんなことも知らず効を焦る石倉は3人を丸め込み、自分たちでハーロックを討つことを考える。
4人はシルビアーナを見つけるがハーロックの親友トチローに返り討ちにあったばかりの彼女に騙されて、町を壊すほどの大騒ぎを起こしてしまう。
シルビアーナに責任押しつけられたトチローは町の掟で磔になると知り、暴れて何とか逃げ出すが、結局シルビアーナの誘惑に引っかかり磔にされてしまう。
トチローに町代表の酒場のマスターが銃口を向けられると、そこに轟音とともにデスシャドウ2号が現れて…。
 
 
第6話 「我が友ハーロック」 
親友トチローの危機に駆けつけたハーロックに町の人らは逃げ腰になるが、シルビアーナは一人だけ戦いを挑む。しかし、当然のことながら相手にならない。ハーロックがみんなを処刑場から引き離す隙に、エメラルダスがトチロー救出に向かうが、シルビアーナの色仕掛けに乗ったことがバレ、怒らせて助けて貰えない。
一方、石倉たちはミスを挽回するためにトチローからハーロックの情報を聞き出そうと
するが、一切しゃべらない。
ついにトチローに声に反応する爆薬を仕掛けて助け寄るハーロックを捕まえる作戦に出る。報告を聞いたゼロは責任を感じて早速ガンフロンティアに向かう。また、ハーロッ
クは町の人たちから騒動の原因がトチローたちのせいだったと聞き、仲直りをして、トチローを助け出しに処刑場に赴く。トチローを見つけて駆け寄るハーロック。
その姿に気づいたトチローは…。
 
 
第7話 「信ずるべき道」
ゼロは地球連邦議長からハーロックの海賊行為を聞き、半信半疑で現場に駆けつける。
そこではデスシャドウ2号が惑星を攻撃している。警告を無視したデスシャドウ2号の攻撃で地上を逃げ惑う民間人の親子を見つけた艦載機飛龍の機械化人、人間パイロットたちがミサイルの盾になる。ついにゼロの命令の元、火龍は反撃出るが、何故か急に引き上げるデスシャドウ2号。「何故、あのハーロックが…」と戸惑うゼロの目前には、地上の負傷者たちや体当たりでミサイルに身を差し出したパイロットが運ばる。
石倉たちに突き上げられ、いやが上にも自分の責任を自問自答して苦悩するゼロ。
そんな時に何者かの気配を察したマリーナは、単独で火龍内部の捜索に。火龍に侵入した機械化人ヘルマティアのエネルギーにマリーナは共鳴反応したのである。
ヘルマティアは動揺しているマリーナを叩きのめし、艦内に消えて行く。異変を感知したバトライザーの緊急警報で意識を取り戻したマリーナが、ヘルマティアのいた形跡のあるコンピュータールームにたどり着き中を調べると…。
  
  
第8話 「マリーナ永遠の想い」 
ゼロは爆発のあったコンピューター室から決死の覚悟でマリーナを助け出すが、その時、マリーナに常人にはない金属の骨格を見つけ彼女が生身の人間でないことに気づく。ゼロは彼女を運び込んだ医務室で、彼女の本性をすでに察知していたドクターのから身体を気遣われ配慮で眠らされてしまう。怪しむ石倉の指示で、マリーナは医務室で監視下に置かれるが、隙を見て逃げ出してしまう。
皆に追われながらもヘルマティアを捕まえようと走るマリーナは、共鳴反応を元にコンピューターに不正アクセスしているヘルマティアを見つけ出す。対峙したヘルマティアから「計算だけで動かない不完全な生き物・人間」の実験の的にゼロがなっていることを知り、動揺するマリーナ。駆けつけた石倉たちに気を取られ、艦外にヘルマティアを逃がしたマリーナは飛龍で彼女を追う。
駆けつけたゼロはマリーナの心情に気づいてやれず、彼女一人で苦悩させたことを悔い、自らマリーナを追いかけるが…。
   
   
第9話 「悲しみの星」
  ゼロは輸送船を襲われている現場に駆けつけると、そこにはデスシャドウ号が3隻もいた。偽物だと見破り撃破して現場の惑星を調査すると、そこは機械化した人間の抜け殻が雑に遺棄している墓場であった! 扱いを知られて機械化を拒まれないよう秘密裏に処分していたのだ。
ハーロックはそれを知って輸送船を攻撃していた。
ゼロは自ら機械化した人間は違うと諭し、怒りを地球連邦議長へ向ける。
議長は抜け殻の処分を知っていたが、それはヘルマティアの言いなりになる振りをしてゼロに火龍を与えさせて反撃させる苦渋の作戦で、偽デスシャドウ号の事までは知らなかった。ゼロは調査を約束する議長との通信を終えると、任務後に埋葬することを約束しに惑星に降ると絶世の美女メーテルと出会う。
彼女も事実を知り花を手向けに来たのだ。メーテルは、ゼロに明るい希望を感じ、”人間と機械化人の調和”を目指して建造中の星へ向かうよう伝えるが…。
 
   
   
第10話  「銀河の涯」
ゼロは火龍をテクノロジアへ向けるが、銀河鉄橋と呼ばれる重力地場の不安定な場所を通らざるを得ないことを知る。機械化人クルーの人間離れ(?)した操作のおかげで銀河鉄橋にたどり着くが、周囲は磁気嵐や稲妻だらけ。
その影響で機械化人クルーに変調が。記憶メモリーや動力回路に異常を来す可能性が多大にあるというのだ。だが、人類と機械化人の未来に希望の火を灯すためには引き返すわけには行かない。決意したゼロはドクトルに一時的に機械化人クルーのメイン動力を緊急停止を依頼し、人間のみで乗り切ることを約束する。ドクトルも、ゼロの男の決意を理解して信頼して機械化人と自らのメイン動力の回線を引きちぎる。
人間クルーのみの手動操作で銀河鉄橋を突破しようとする火龍であったが、激しい落雷や隕石の連続で今更ながら機械化人クルーのフォローを身を持って実感する。
ゼロ自信も手伝って銀河鉄橋を突破しようとするが…。
   
   
第11話 「大テクノロジア」
銀河鉄橋を乗り越えた火龍がようやくテクノロジアにたどり着くと既にデスシャドウ号ら多くの戦艦が機雷群でヘルキャッスルを迎え撃つ態勢を取っていた。
だがヘルキャッスルは機雷は次々に飲み込み、爆発が起きても、すぐに自動修復を行われてびくともしない。
ゼロは弾道をコントロール出来るセントエルモ砲発射を検討するが、エネルギー充填中に40秒以上も防御シールドも止める必要があり、クルーの危険を考えて躊躇する。
そんな時トチローが火龍修復に特殊合金の提供を申し出る代償に内部見学を求める。トチローはセントエルモ砲に目を留め、ヘルキャッスルに対抗出来そうだと喜ぶ。
シミュレーションの失敗も冷却能力を改装で対応出来ると見抜いて改装するようゼロに告げるが、改装中に無防備になることに躊躇し断る。
トチローも無理強い出来ず、あきらめてざるを得ない。
一方ヘルキャッスルでは、ヘルマティアが有頂天になっている銀河総督をけしかけるように、火龍にミライセリアの同族マリーナが乗艦していることを教える。
銀河総督は火龍に緊急通信を入れ、その旨を告げてゼロたちの動揺を誘うが…。
   
   
第12話 「終わりなき闘い」 
火龍内の団結を知った銀河総督は、ヘルマティアの挑発に乗り、ついにヘルキャッスルのコアと一体化してしまう。ますます強大化するヘルキャッスルは、次に火龍に狙いをつけビームを発射する。火龍も反撃を試みるが、重力圏に阻まれて歯が立たない。
火龍がテクノロジアを守る最後の楯だと考えるゼロは集中砲火を受けても引かない。
マリーナは自分が銀河総督の怒りを買ったためだと察して自ら身を引くことを具申するが、海原から、敵はマリーナでなく火龍内の人類と機械化人が共存し始めた姿を憎んでいるからだと諭される。ゼロもそれが敵の弱点かも知れないと考え、テクノロジアを守るためにヘルキャッスルの攻撃を火龍が浴びるよう指示する。
それは死を賭した行動でなく、自らの手で守るべき大切な者たち全てを守り通し、かつ戦いに勝つ決意の現れであった。
ゼロの命令の元、火龍はハーロックたちの艦隊のすり抜けヘルキャッスルに向かって行く。
被弾を告げる悲鳴と振動。全員が歯を食いしばり、恐怖に耐えてつつ攻撃を続ける。
ヘルキャッスルを取り囲むボンヤリと発光した重力圏のバリアが一瞬消えた途端、無数の主砲が一斉に発射されてなす術のない火龍。
その時、マリーナは敵の攻撃時に自分の体に異変が起きることに気づき…。
 
 
   「誓い」 
ハーロックの指示の元、全艦隊の主砲をヘルキャッスルの一点に向け発射するが、ヘ
ルキャッスルは瞬く間に無数の触手が出現させ、修復してしまう。愕然とする一同。
覚悟を決めたハーロックは、ゼロにデスシャドウ号を盾とする間にセントエルモ砲を発射するよう依頼する。躊躇うゼロだったが、テクノロジアを守らねば地球どころか銀河も破壊されてしまう…と言うハーロックの気持ちを理解して決心する。
ゼロはせめて副長以下を退艦させようとするが、既に共に最後まで戦うことを誓った乗組員たちは誰一人降りようとしない。皆の意志を察したゼロはセントエルモ砲発射の指示する。
火龍の全エネルギーをセントエルモ砲に集中させる間は無防備になる火龍を身体を張って守るデスシャドウ号他の戦艦たち。が、次々に艦隊が壊され、残るはデスシャドウ号とエメラルダス号も被弾に晒される。
そんな時ようやくセントエルモ砲発射の準備が整う。人間クルーと機械化人クルーが互いをカバーして間もなくと言う時に今度は冷却装置が限界を超えてしまう。
ゼロはすぐさま発射を中止しようとするが、カウントダウンは停まらない。
このままではセントエルモ砲が暴走を始めて火龍自身が危ない状態に追い込まれてしまうが…。  
      
    

 (C) 松本零士/コスモウォーリアー零制作委員会